アオリイカをエギで釣る方法は、防波堤や磯から狙うショアエギングと、船やボートから狙うティップランエギングの二つの方法があります。ティップランエギングは、遊漁船等で、船長が好ポイントを流しながら釣るので、初心者でも始めやすく、良く釣れる釣り方として人気を博しています。
今回は船からエギングでアオリイカを釣るティップランの釣り方や、アクションのコツをご紹介します。
船からエギングでアオリイカを釣るティップラン!釣り方やアクションのコツとは!
船からエギングでアオリイカを釣るティップランエギングの基本的な釣り方から応用編をご紹介いたします。
船からエギングでアオリイカを釣るティップランの釣り方
ティップランの釣り方は、船をどてら流しで流し、エギを落とし込み、着底後しゃくり上げ、船の流れとともに水平移動させてアオリイカのアタリを待ち、アタリがあった瞬間掛け合わせる釣りになります。
船からエギングでアオリイカを釣るティップランの釣り方の基本
ティップランの釣り方は、ティップラン用のエギ(20~50g)をボトム(底)まで落とし込み、8~10回程度ワンピッチジャークでしゃくり上げ、ピタッと止めてアタリを待ち、アタリがあったらすかさず合わせを入れてアオリイカを掛ける釣り方になります。
この動作を3回程度繰り返し、アタリが出なかったらピックアップしてまたこの動作を繰り返します。
- エギをボトム(底)まで落とし込む
- 着底後すぐに8~10回しゃくり上げてイカのアタリを待つ
- アタリがあったらすぐに合わせを入れフッキング
- アタリがない場合は再び1~2を繰り返す
- 1~4は3回程度行い一度ピックアップして再び1に戻る
船からエギングでアオリイカを釣るティップランの釣り方の応用
ティップランの応用ですが、基本動作でアタリが出ない場合はキャストしてみたり逆にバーチカル(垂直)にエギを落としてみることです。
ティップランで船が流れない時はロングキャストやバーチカルで狙ってみよう
ティップランでエギをロングキャスト
船が流れない時はエギをロングキャストして意図的に流す状態を作ります。
- エギをロングキャストする(必ずアンダーハンドキャスト)
- フリーフォールで着底させる
- しゃくり上げてエギを止め、カーブフォールさせアタリを待つ
- アタリが出ない場合は着底後しゃくり上げ1~3を繰り返す。
- エギが真下まで来たらピックアップする
ティップランでエギをバーチカルに落とし込む
船が流れていないと感じても、微妙に流れている事が多いです。そんな時はいち早くイカにエギを見せるためにバーチカル(船の真下)に狙ってみると良いでしょう。
- エギをキャストせず、まっすぐに落とし込む。
- 着底後すぐに8~10回しゃくり上げてイカのアタリを待つ
- アタリがあったらすぐに合わせを入れフッキング
- アタリがない場合は再び1~2を繰り返す
- 1~4は3回程度行い一度ピックアップして再び1に戻る。
バーチカルに狙う場合はお助けリグ等(エギの2個つけ)でアピール力を強めると釣果UPにつながります。
船からエギングでアオリイカを釣るティップランで釣れない時の対処法
ティップランで同船者が釣り上げているのに自分だけ釣れない時の対処法をご紹介しましょう。
船からエギングでアオリイカを釣るティップランで釣れない時は基本に戻ろう
自分だけ釣れない時は、ティップランの一連の基本動作がしっかりできていないことが多いです。そんな時は次のような基本動作を意識してティップランをやってみてください。
ティップランのポイント①底どり
ティップランで最重要項目にあげられるのが底どり(エギをしっかりと着底させること)です。底どりのやり方は
- 水深を把握してエギを落とし込んだらラインを出して海面に浮かべる
- 浮かんだラインが沈んでいくスピードを見ながらエギの着底を待つ
- エギが着底したらラインの動きが止まるのですかさず糸ふけを取ってティップランの基本動作に入る。
海面にラインを浮かべて底をとる方法
ラインを海面に浮かべる方法がわかりにくい場合は指をリールのスプールに添えてサミングする方法をおすすめします。また、船は流れていますのでかけ上がりや、かけ下がり等、水深を意識しながら底どりを行うことがポイントです。PEラインはマーカーで色分けされているラインを使用します。
ティップランのポイント②シャクリ
ティップランはワンピッチジャークでエギをしゃくります。この時、しゃくっているつもりでもしゃくられていない事が多々あります。ロッドの調子と自分のしゃくり方を調整し、しっかりとしゃくることが重要です。
ティップランのポイント③底どりからシャクリまでを素早く
底どりをしてからシャクリまでのタイムが長いとイカが見切って追わなくなります。イカは落ちていくエギを見てついてきています。そのエギが着底した後いつまでも動かないと見切ってしまうのです。なので着底後すぐに糸ふけを取ってシャクリの体制に入ることが重要です。
ティップランのポイント④シンカー調整
ティップランのエギは20g~50gのティップラン専用のエギを使用します。しかし船や潮の流れ、また水深などにより底どりが困難な時はエギにシンカーを装着して底どりをしやすくします。理想は海面とラインを45℃の角度にすることです。これが極端に言えば15℃や90℃近くになっているとエギのウェイトが合っていないことになります。シンカーを装着してしっかりとウェイト調整することもティップランの大きなポイントです。
僕が船からエギングでアオリイカを釣るティップランで渡船屋たにぐちの谷口船長から教わった事
ティップラン迷走中に谷口船長から教えてもらったこと
私は数年前、ティップランで全く釣ることが出来ず、悩んでいた時期がありました。そんな時、三重の五ケ所湾、渡船屋たにぐちの谷口船長に教えてもらったことがあります。それは
「昔はエギを落とすだけで釣れていたが、今はしっかりとティップランの基本動作をやらないと釣れなくなってきています。しっかりとシャクリ、時合を逃さない事が大切です」
との事でした。
ティップランはシャクリがポイント
その頃の私はタックルを変えたこともあり、自分のしゃくり方がロッドに伝わらず全然しゃくれていなかったんですね。原因はしゃくりを手首で軽く行っていたことにあり、谷口船長にバット(胴)からしっかりシャクる事をレクチャーしていただき、その後の釣行ではたくさんのアオリイカと出会うことが出来ました。
ティップランのタックルセレクトの重要性
硬いロッドの場合は手首の軽いシャクリでも力がエギにダイレクトに伝わるのですが、ロッドが柔らかくなればなるほど軽いシャクリでは力が伝わらないのです。なので、自分のスタイルに合わせたタックルをチョイスすることをおすすめします。
船からエギングでアオリイカを釣るティップランのシーズナルパターンと攻略法
船からエギングでアオリイカを釣るティップランのシーズナルパターンと攻略法をご紹介しましょう。
船からエギングでアオリイカを釣るティップラン~シーズン初期のパターン
9月中旬から10月にかけてのティップランシーズン初期はアオリイカの新子の数釣りがメインになります。バレーヒルのミクロスや、2.5号~3.0号の小さめのエギにノーズコーンシンカー等を装着し、シャロー(浅場)を手返し良く狙う釣りになります。アタリは止めた瞬間に出ますので止めてアタリがなかったら手返し良くキャストを繰り返す事が釣果アップにつながります。
船からエギングでアオリイカを釣るティップラン~トップシーズンのパターン
10月中旬から11月上旬にかけてはティップランのトップシーズンになります。型も良くなり数も楽しめる待ちに待ったシーズンになります。この頃になると、エギも3.0号~3.5号を多用し、シンカーも20g~30gを使います。ポイントはシャローから30m前後と広範囲になります。しっかりと底どりをし、シャクリを入れることが好釣果につながります。
船からエギングでアオリイカを釣るティップラン~シーズン後期のパターン
11月~12月に入るとアオリイカが深場へと移動するティップランシーズン後期になります。型も大型になりキロアップが狙えます。3.5号のエギがメインになり、シンカーは40g~50g、時には60gを使用することもあります。アタリは止めた瞬間よりもロングステイ時に出ることがありますので、やや長めのポーズ(待ち)で狙うことをおすすめします。また、シャクリの回数もやや少なめでエギをあまり動かさない狙い方もありますので、船長と相談しながらパターンを掴むと良いでしょう。
船からエギングでアオリイカを釣るティップランの参考動画や参考記事
ここでは船からエギングでアオリイカを釣るティップランの参考動画や記事をご紹介します。ティップランに限らず釣りにイメージトレーニングは欠かせません。是非ご覧になって実釣に生かしてください。
船からエギングでアオリイカを釣るティップランの参考動画や参考記事
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今回は船からエギングでアオリイカを釣るティップラン!釣り方やアクションのコツとは!と題して記事を書かせていただきましたがいかがだったでしょうか?まだまだ書き足りない事や、タックル紹介などがありますが、長くなりますので別の機会にご紹介したいと思います。最後までお読みいただきありがとうございます。本記事は少しでも皆様のお役に立てることを願っています。是非ティップランでアオリイカを狙ってみてください。
船宿紹介
最後までお読みいただきありがとうございました。
それではまた~!
Good fishing with Squid Funk Web !