イカの新鮮な持ち帰り方をValley Hill大西氏が徹底解説されていますのでご紹介します。
以下、大西氏のブログより引用(承諾済みです)
イカを見た目良く持ち帰りましょう
2020年05月17日(日) 18時39分42秒
テーマ:ブログ
同じ持って帰るなら見た目がより美味しそうに見えるイカの方が気持ち良いですよね
ご近所さんに配るイカなら尚更です
全てのイカにあてはまる訳ではないですが、これから本格シーズンインをむかえるケンサキイカは真っ赤な身で色素胞が活発に動いていると新鮮で美味しそうに見えますよね
アルミ製のトレー等にイカを入れて持ち帰る方も増加している様に思えます
持ち帰り方は各々、好きな方法で良いと思うのですが………見た目が良くなれば普段より美味しく感じる事ができるはずです
では、鮮度を保って見た目も良く持ち帰るにあたり気を付ける事柄です
1.イカの全身を均一に万遍なく冷やす
2.イカの身ができるだけ重ならない様にする
3.冷やし過ぎない
まず、釣り上げたイカですが遊漁船によって各釣座に個人イケスを備えている事があります
活かす事はできますが、イケス内で胴先端をぶつけたり、数が多くなると酸欠なるので環境的に最良とはいえずイカにストレスを与えるので早めに絶命させて冷やす方が良いと思います
釣り上げたイカは100円ショップ等でも販売している下の写真の様なザルに入れて適度に海水を掛ながらスミを吐かせ絶命させます
遊漁船に備え付けられている場合もあると思いますし、上のイケスタイプなら手提げカゴだけをを取り出しても良いと思います
重ねているだけで2つ使うって事ではありませんので….
それでは、まず、1の全身を均一に冷やす方法ですが、冷海水に直接イカを入れる事で全身を万遍なく冷やす事が可能です
冷海水ですが海水温を下げ過ぎすぎるとイカから墨が漏れ出す恐れがあるので10度前後に保つようにすれば墨で汚れ難くなると思います
自宅でペットボトル氷(2L等、大きめが良い)が作れるのであれば3個(2L)程度は持って行きましょう
海水が冷えるまでは氷が解けやすいのですし重くなりますが持ち帰り用の氷も含めて多めに持って行く事をオススメします
荷物は増えてしまいますが飲食物は少し小さめのクーラーに、イカ用は大きめが理想です
氷をいただける遊漁船さんもありますがブロック氷1個の場合もありますし、製氷機があっても他の乗船者の方も必要としているので多くは確保できません
イカにとって真水成分は大敵です、釣具店、スーパー、コンビニ等で購入した氷を使用する場合、解けた真水が海水に交じらない様に処置を施してから使用してくださいね
では、いつまで冷やすか?
理想は帰宅するまで冷海水で冷やし続ける事ですが、海水とイカが入ったクーラーは相当重くなり持ち運びも大変なので下船前後にトレーや袋等に小分けにした方が良いと思います
初めてトライする時は10杯だけ、それ以外は普段と一緒の持ち帰り方をすれば見た目、味等の違いも確認できると思います
良いと思えたら徐々に処理する数を増やしていった方が無難かも知れません
しかも、入れ乗り状態で釣りに夢中になって海水温に気がまわらなくなると余計に鮮度が損なわれるだけですからね
2の イカの身をできるだけ重ならない様にする ですが、トレーに入れるにしても、ビニール袋に入れるにしても、身が重なり合った部分は冷気が触れず冷え方にムラがでてしまします
ジップロックやビニール袋は便利で配る時もそのまま渡せるので利用されている方も多いですが、身が重なり合う部分も増えるので入れる数を心持ち少なくしてください
3の 冷やしすぎない というのは冷やす方が良いと思いキンキンに冷やしすぎると身が硬くなってしまいます
冷蔵庫の野菜室位(6度~8度程度)の温度で冷やした方が身が柔らかく透明感を保つ事ができると思います
イカは冷気で冷やすイメージですね
トレーにイカを入れる場合もクーラーの底に氷を敷いてからトレーを乗せれば良いでしょう
氷とイカで隙間なく満タンになったクーラーはイカに冷気がいき届かなくなりクーラー室内全体を冷やす事ができなくなります
持ち帰る時も溶けた水がイカの身に触れない様に注意してください 実践するかは別として方法を知っていないよりは知っておいて損はしないと思います
正しく手間を掛ければより美味しくいだけると思います
サイトで色々な持ち帰り方も紹介されていると思いますので併せて確認していただければ良いと思います
さあ、ラストは見た目は良くなる方法です
現場で海水をペットボトル等に入れて持ち帰りイカを冷蔵庫に入れる前、霧吹きで海水を吹き掛けて冷やすとあら不思議、時間が経過すると身が真っ赤になっちゃうんです
勿論、持ち帰り方でも若干の色の差はでますが、試しにしてみたください……ただし、コレは見た目だけです