徹底解説!ティップラン歴8年の僕がおすすめするタックル!バスロッドの代用は可能?
ティップランに適したロッドやリール、エギにラインシステム、その他便利アイテムをご紹介します。
ティップランエギングに適したロッド
ティップランエギングロッドを選ぶうえで考慮する点を項目別にご紹介します。
長さ
初心者が最初に選ぶ ティップランエギングロッドは6.0~6.5ft前後のモデルをおすすめします。ショートロッドは操作性に優れ、エギへのアクションがつけやすく操作がしやすい特徴があります。
硬さ
ティップラン用ロッドは汎用性の高いミディアムアクション(MやML)のロッドが扱いやすく初心者向けです。柔らかいロッド(L)は軽いエギでもアクションがつけやすいですが、30g以上のエギではロッドの柔らかさがエギに負けてしまい思ったアクションが付けにくくなります。
硬いアクションのロッド(MH)は主に水深が深いエリアや、潮が早いポイントで効果を発揮します。
ティップランエギングロッドはティップが重要
ティップランエギングはアオリイカの繊細なアタリを掛け合わせていく釣りになりますので、アタリをとるティップ部分が最重要と言っても過言ではありません。ティップについて深堀していきましょう。
ソリッドティップ
ソリッドティップは中に空洞がなく中身が詰まった穂先です。チューブラーよりも 敏感な作りになっていて、繊細なイカのアタリを逃さずとらえることが出来ます。そのため、軽いエギでも操作がしやすく、ティップラン等の船からのエギングでよく使われています。
チューブラートップ
チューブラーのティップは中が空洞になっていて、コストパフォーマンスにも優れ、丈夫で折れにくく、3.5号以上の重いエギでも操作しやすいというメリットがあります。
メタルトップ
ダイワのSMT(スーパーメタルトップ)に代表される超弾性チタン合金製のメタルトップは、感度重視のティップランにおいて、最も高感度なティップと言えるでしょう。ハイコストになりますが、アタリが取りやすい点ではおすすめなモデルです。
ティップランエギングの適合エギサイズ
ティップランエギングで最もよく使われるサイズは3.5号で重さは約30gになります。このサイズはアクションがつけやすく初心者の方でも扱いやすいサイズになります。なお、シーズン初期では2.5号~3.0号(10~15g)の小さなエギにシンカーを装着して使います。
ティップランエギングのシンカー
ティップランエギングではエギのウェイト調整にシンカーを使います。船を流しながら行うティップランは、底どりが重要になりますので、エギが流されずにベストな位置でエギを着底させるためにシンカーを使うのです。シンカーは軽いもので5g、よく使うものが20~30g、潮が早く底がとれない時は50~60gのシンカーを使う事もあります。主にエギのヘッド部分に装着して使用します。
ティップランエギングはバスロッドやシーバスロッドも使える?
バスロッドやシーバスロッドを ティップランエギングロッドとして代用するためには、繊細なティップとボートから操作可能な長さを兼ね備えたモデルが必要になります。大型のシーバスを狙うHタイプで長めのタイプは ティップランエギングに不向きと言えます。また、穂先の硬いバスロッドもイカの繊細なアタリが取りにくくなりますので、穂先の柔らかいMやMLタイプが兼用には向いているといえるでしょう。
ティップランエギングに適したリール
ティップランエギングに適したリールについて、番手やギア比など順を追ってご紹介します。
ティップランエギングに適したリールの番手
ティップランエギングロッドに合わせるリールはシマノなら3000番、ダイワなら2500番台のスピニングリールが適しています。ハンドルは不意のアタリにも対応できるダブルハンドル仕様が使いやすいです。またコストとのバランスにもよりますが、ワンピッチジャーク(しゃくり)を繰り返す ティップランエギングはなるべく軽量のタイプの方が手首への負担も少なくおすすめです。
ティップランエギングに適したリールのギア比
リールのギア比ですが、ハイギアではエギのアクションが大きくなる事でアピール力も増し、回収も早くできるのでキャスト回数が増えるメリットがありますがパワーが不足するデメリットがあります。逆にローギアではピンスポットでエギをあまり動かしたくない時や大型のアオリイカが掛かった時に十分なパワーでファイト出来ることがメリットですが、回収が遅く手返しが悪い点がデメリットになります。
ティップランエギングに適したリールの糸巻き量
ティップランエギングのラインですが、キャストして探るポイントの最長距離+20~30m、全体で150~200mのラインを巻いておく必要があります。市販のPEラインが150m巻きのものが多いので下糸を巻く必要のないシャロースプールがおすすめです。深溝スプールでは下巻きラインが必要になります。
ティップランエギングに適したリールのハンドル
ティップランエギングのリールはダブルハンドルが適しているといわれています。シングルハンドルに比べて反対側のノブとの間が同じ長さなので安定性が増し、ハンドルを一定に回転させることが可能です。
ティップにブレが生じにくいうえ繊細なアタリが取りやすくなり、アタリがあった時に素早くフッキングできることがメリットです。デメリットは重量が増し、つまんでいないノブが手に当たったりラインの糸ふけでラインが絡まることが挙げられます。
ティップランエギングの仕掛け(ラインシステム)
ティップランエギングの仕掛けや、ラインシステムについて、順を追ってご紹介します。
ティップランエギングのメインライン
PEが主流
ルアーフィッシングにおける主なラインはPE、ナイロン、フロロカーボンの3種類になります。その中で最も ティップランエギングに適したラインは伸びの少ないPEラインになります。PEラインには4本撚りと8本撚りがあり、 ナチュラルにエギを動かしたい場合は4本撚りが有利ですが、強度に重点を置く場合は8本撚りをおすすめします。
ラインのカラー
ラインにははたくさんのカラーがありますが、ティップランエギングの場合は、水深を把握する必要がありますので10mごとに3~4色の色分けされたラインを選ぶことがポイントです。
メインラインにナイロンやフロロカーボンは適さない?
ティップランエギングラインにナイロンラインは適していません。なぜなら紫外線や吸水による劣化、柔らかい素材であるため傷が入りやすく切れやすいからです。フロロカーボンラインはPEが主流になる前はよく使われていましたが、PEラインに比べて感度が落ち、エギの操作がしにくいため、今ではショックリーダーとして使用されています。
ティップランエギングのショックリーダー
リーダーとは?
ティップランエギングのPEラインに結ぶショックリーダーラインはその名のとおり、ショックを和らげる役割があります。PEライン単体では伸びが少なくショックや根ズレに弱いからです。リーダーラインはフロロとナイロンがありますが、ナイロンは浮力があり、傷つきやすいので、フロロカーボンラインの使用をおすすめします。
太さや長さ
リーダーの長さは1.5m~2m程度になります。太さはポイントに大きく左右されます。藻場に隠れる大型アオリイカを狙う場合は3.0号程度、また秋の新子や堤防からのチョイ投げ、比較的ストラクチャーが少ないポイントでは1.5~2.0号が適正サイズになります。
PEとの結束方法
PEラインとショックリーダーの結び方ですが、初心者は電車結びで十分です。慣れてきたらより強度の強いFGノットをおすすめします。また、最近ではリーダーとPEラインをループtoループで簡単に結ぶことが可能なアイテムもリリースされています。
ティップランエギングのエギの選び方
千差万別ある ティップランエギングのエギの選び方について、順を追ってご紹介します。
ティップランエギングのエギの重さ
エギの重さは、3.5号約30gを基本に5g刻みに変わります。2.0号で20g、2.5号で25g、4.0号で40gと言った具合です。春の大型アオリイカを狙うシーズンは3.5号以上のエギを使用し、産卵期のキロアップを狙う場合は4.0号の大型エギを使うこともあります。秋のシーズン前半の新子狙いでは、2.0号~3.0号、シーズン後半では3.5号を使うことが多くなります。ま
ティップランエギングのエギのカラー
ティップランエギングの釣果を左右する最も重要な項目の一つはカラーです。エギのカラーは天気、時間帯、潮の透明度や濁り加減の3つの要素によって選ぶ事が好釣果に繋げるポイントです。
時間帯
時間帯によるカラーの選び方ですが、高活性の朝マズメや夕マズメの時間帯はアピール力の強いオレンジ系やピンク系の発色の強いカラーが良いでしょう。活性が低くなる昼間時間帯は、魚やエビにマッチした自然なナチュラルカラーが良いでしょう。夜間では、海中ではっきりとシルエットがわかるグロー系の夜光カラーがおすすめです。
天気
晴天時の光量が多い日はナチュラル系やダーク系の目立たないカラーで、曇りや雨で光量が少ない日はアピール力の高い、オレンジ系や、赤系カラーが効果を発揮します。
潮の濁り具合
潮の濁りも天気と同じで、濁っていて見通しが悪い時はアピール力の高いカラー、潮が澄んでいて透明度が高い時はナチュラル系が適しています。
フラッシュブーストについて
近年人気のシマノからリリースされているフラッシュブーストはエギのボディに特殊な反射板を搭載した画期的なエギで人気を博しています。エギの姿勢変化が少ない状況でも反射板が揺れ、フラッシングアピールすることによってイカのバイトを誘発する優れたエギです。
ティップランエギングに必要なその他の道具
エギングに必要なその他のアイテムについてご紹介します。
ティップランエギングのエギの エギングスナップ
エギの交換をスムーズに行うためのアイテムがエギングスナップです。 ティップランエギングはポイントやシチュエーションに合わせてエギの交換を繰り返し、ヒットエギを見つけ出すことが好釣果に繋がります。スナップは、交換しやすく外れにくいタイプを選ぶと良いでしょう。
ティップランエギングのエギのエギングバッグ
エギを収納する便利なアイテムがエギングバックです。数種類のサイズや重さの違ったエギを収納し、交換時にすぐに取り出せるタイプをおすすめします。
ティップランエギングのエギの偏光グラス
ティップランエギングは常にラインやティップ(穂先)を見ながら行う釣りになりますので光の反射や海の照り返しを抑える偏向グラスがあると便利です。時には見えているイカをサイトで狙う場合がありますのでストラクチャーや、藻場の状況、潮の流れを左右する潮目も偏向グラスで確認することが出来ます。
ティップランエギングのエギのランディングネット
ランディングネットはロッドで抜きあげることが出来ない中型~大型のアオリイカを取り込むときに必要なアイテムになります。遊漁船では船長がすくってくれることが多いですが、ゴムボートやレンタルボートでは持参することをおすすめします。大型のアオリイカを確実に取り込むための必須アイテムです。
ティップランエギングのエギのイカ絞めピック
イカを釣った後に新鮮に持ち帰るためには確実に絞める必要があります。そんな時に必要なアイテムがイカ締めピックになります。小型のアオリイカは、頭部を叩いて絞める場合もありますが、イカのダメージを考えると確実に絞めることが出来るイカ絞めピックをおすすめします
ティップランエギングのエギのライフジャケット
ライフジャケットはエギングに限らず、釣りをする時に必ず装着する必要なある必須アイテムになります。国土交通省では関係法令を改正し、2018年2月からすべての小型船舶の乗船者にライフジャケットの着用を義務化されていますので、必ず装着するようにしましょう。
国土交通省が試験を行って安全基準への適合を確認したライフジャケットには、 桜マーク(型式承認試験及び検定への合格の印)があります。
ティップランエギングのクーラーボックやストレー
クーラーボックスは釣りあげたイカを新鮮に持ち帰るために必要なアイテムになりますし、飲料水や、食料などを保管するためにも便利なアイテムと言えます。また、主にイカメタルで使用するトレーも小型のアオリイカなら収納できますのあると便利なアイテムになります。エギングのターゲットのアオリイカは高級魚とされていますので、なるべく新鮮に持ち帰り、美味しくいただくこともエギングの楽しみの一つと言えます。
おすすめのタックルでティップランエギングを楽しもう!
今回は徹底解説!ティップラン歴8年の僕がおすすめするタックル!バスロッドの代用は可能?と題してティップランに適したロッドやリール、エギにラインシステム、その他便利アイテムをご紹介しましたがいかがだったでしょうか?是非おすすめのタックルを揃えてティップランエギングを楽しんでくださいね。各メーカーからの一押しタックルは別記事に書いていますのでご覧ください。